11/10/2006 キタウツは目玉の親父(仮)と子泣きの真が閻魔大王との旧知の仲のため、比較的地獄(というか主に冥界)と交流が深いのです。 しょっちゅう出かけますし、逆に面倒ごとを押し付けられます。たまに裁判で被告の席に座らせることもあります(笑)。ただ炎婆のこともあって、森の守でもあるので、むげに断れない中間管理職の悩みという状態です。でなければ「面倒くせぇ……」で動くはずもありません。 激猫はゲゲゲハウスにすっかり馴染み、毎日炎婆と刀の稽古を繰り返しています。時折、キタウツによるセクハラ的妨害や、毒鼠の悪戯や、(炎婆による)零の実騒動が入りますが、比較的穏やかな日々を過ごしています。その間に手足についた傷も癒えていくのですが、残念なことに記憶のさまざまな部分が抜け落ちており、自分がどこから連れ去られてどうしてあの場で慰み者になっていたかはよくわかりません。キタウツは途方に暮れる激猫を暖かに包んだり包まなかったりそのまま頂いたり。まあ二人は公認のお付き合いを始めるのです。 その頃、町で凶悪事件が起き、蘭子さんがキタウツを脅し(オイ)て皆地獄へ行く羽目になります。 色々あって地獄の閻魔大王に激猫が会うのですが、閻魔大王が激猫に一目惚れしてさあ大変。 「おめぇ可愛いな。嫁さ来てくれ」 「俺ぁ男だから……」 「じゃあ婿に来い。わっしゃどっちもじゃ」 「うーんでも……そんな……」 (閻魔大王=馬子ちゃんかな? じゃあ妹萌えの兄貴もいるのか) その状況に勿論キタウツが黙っていられるはずがありません。 威嚇しまくるキタウツに、必死で抑える子泣きの真。殺傷能力マックスの零の実を閻魔大王の背後から投げつけようとしたときは「夢に命をかけられるやつは本物だ!」と高笑いしていた炎婆まで焦ってとめるのです。 しかも激猫が満更でもない様子(穏やかに断ろうとしてる様子であるのですがキタウツが大勘違いしてる)に、ある瞬間、ぶち切れます。 激猫の眼前に立ち、顔を穴が開くほど目を鋭くして睨みつける。 わけがわからず、激猫がきょとんとした表情で「どうしたんだよ」と弱弱しく尋ねた瞬間、だんっと下駄で地面を踏み鳴らします。 「俺が捨てたら、寂しくて生きていけないだろっっ!」 あまりの言葉に、周囲も激猫もキタウツも押し黙ってしまいます。 沈黙の中、みるみるうちにキタウツの顔から血の気が引いて行く。 キタウツは心中に猛烈な勢いで後悔が広がっているのです。 ―――い、い、い、言い間違えたっ! そう(笑)。 実は、激怒していたがために、大事な大事な部分を間違えてしまったのです。本当は、『オメエが捨てたら、寂しくて生きていけないだろ』―――とどぎつく情けない台詞で彼の気を引こうとするつもりでした。激猫は情にもろい性格につけこめばいい、と打算的な考えだったのに。 啖呵切った後に、今はナシなんて言えません。 ……否定されたら……………………マジで生きてけないかも。 真っ白な肌が透けるほどの顔の前で、ぱちくりと激猫の大きな目が瞬かれます。 そして、ふんわりと笑う。 「……そうだよ。 オメエに捨てられたら、生きてけねぇや」 思わずその言葉にキタウツは耳を疑います。 ―――そんな馬鹿らしい馬鹿っプルの甘甘な馬鹿シーンの後ろ、閻魔大王の手元で蘭子はこっそり作業をしているのですが、全員誰も気づかず二人に魅入っていったのでした。 ****** げげげの鬼太郎をリアルタイムで見ていたのは一番最後のシリーズだと思うのですが、近頃もっと前のシリーズの作品を見る機会があって見たところ………………あれめっちゃいいですねっ! 最後のシリーズもいいんだけれども、別方向で嵌りそうです。 まず、話が暗い。絶対子供相手にしてない。 「ふーむ。ではお前さんは妖怪と取引したのだから、子供を生贄にしなければならない、と(目玉の親父)」 「でも取引しちゃったんだから生贄出さなきゃいけませんよねー(鬼太郎)」 ……おーい鬼太郎、一刀両断かい。 色使いが暗めなのもいい雰囲気で。そして鬼太郎が野沢まさこvoicというのもツボりました。 ……ええと、そういうわけで変な小休止をはさみましたが、次はキタウツ外伝の三人の宴編。八雲・飛天・蘭子さんの話。 ええと、あや天……の影響を受けつつ…………うーん、キタウツにまとめつつ…………。原作の設定をものすごい勢いで無視ししてますのであしからず。 戻る ・ 今の雑記 |