大佐に言わせたい一言   
28/06/2006


「すまん。萎えた」

 ―――え……と、いきなりなんとなーく下っぽい切り出しで本当に申し訳ございません。
 いや普通に下な話なんですけれどね。
 毒蘭の初夜はこうやって失敗してほしいなーと思うのです。
 大佐も、初日くらい善い目を見せて(そして翌日から地獄へ突き落として)やろうと考えているんです。優しいから(耳掻き一杯分くらい)。だからはじめて引っ越してきた日は、きちんと風呂に入ってやってきちんと寝台にやって来る。
 毒丸は嬉しそうに新しい寝台でぴょこぴょこ跳ねているんですよ。
 で。
 まあいろいろして、気持ちよくなって、さあ脱げ脱げという段になって。
 脱いだとき、冒頭の一言。
 毒丸のあまりに細い腰を見て言ってしまうわけです。最低だネ。
 
「えっ……ええっ!
 大佐萎えるとこないじゃんっ」
「いや。ええと。
 貴様、その身体……………………あー。本気で零武隊か?」

 そこまでいわれたらやっぱ毒丸もしょぼんとしちゃって、ぐすぐす泣きはじめるんですが、それを慰めつつ男のプライドをずたずたに引き裂いて踏みにじっていく。

「腰が細いな。やっぱり細いと……その、男っぽくないだろう。
 女に組み敷かれるみたいでちょっと」

「ほれ。鍛えられたら抱けるって、目標が増えて一石二鳥じゃないか。
 訓練が楽しくなるだろう」

「頑張れ。な?」

とか(最後の一言トドメ)。
 翌日から扱きぬいてやろうと思っていたのですが、あまりに可哀想で翌日はなんとなく大佐が優しかったりします。
 一長一短?




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