26/06/2006 大佐に言いたいことをずばずば言える素敵メイド☆ガイ。 の妄想はまだまだまだ続きます。あはは。 メイドガイの主人公(原作)は数学が恐ろしくできません。1+1=3がまかり通る主人公ですから、数学とあわないとかそういうレベルではなく基盤が根本から壊れているのでしょう。 で。大佐の場合は英語でできないといいと思います。 ****** 軍隊入隊直後の将校レベルは、外国語を習得する必要があるということで週一回塾のようなところに通い、試験があります(ここら辺すべて身勝手設定)。大佐はそこで超問題児。英語が分かり合えない人種なんですよ。 月末のテストで五点、三点ととって追試決定。追試直前、泣く泣く勉強しようとするんですが、ノートに踊る表記の意味がまったくわからない。しょぼくれているところに、 「恋に勉強に出世に遊び、任せて安心メイドガイっ。 さあとんずらご主人、直々に教えてやるからとりあえず教科書を読め。 お前のノートの努力の跡は認めるが、一瞥したところひとつもまともな単語がなかったぞ」 とガイが野太い声で勉強しようとしている大佐のところに来るわけです。 「お前が変装して私の代わりに受ければ良いのではないか?」 さらりと言って見ますが、ご主人を甘やかすガイではありませんから殴って黙らされます。 はい。こんなかんじで、ガイと大佐の一対一の英語勉強スタート。 「アルファベットは二十六だっ。 どうして勝手に二十に数を減らすっ?」 「わかりにくいからだ。これとこれは似ているから同じで良いっ! わかりにくいくせに堂々と辞書に載っている字なんか、私は好かんっ。慎みがないっ」 「This is a pen.の一文で三箇所間違えられるのはもはや天才だぞ」 「ふむ。ならもう英語を勉強する必要はないな」 「……ノートをとれという高度なことはいわん。せめて授業を聞け」 「聞いたもんっ」 dとaの区別はつかないし、大文字と小文字は入り乱れで覚えているし、notebookを『ノテボッケ』で覚えているというもはや手がつけられない始末。ハリセンでぱこぱこ殴られるけれど、それを仕返しすることもないのです。 朝日が見えるころには、大佐はもはや講師暗殺計画を立ち上げてたり。カンニングを考えてみても、カンニングが出来るほどの英語能力もない。 そこでぴらりと落ちてくる追試用紙を見て、ガイは気づくわけです。 「……辞書持込可能だと?」 「ああ。可能だ」 「じゃあ辞書を使えばいいのではないか。試験に」 「はっはっは。私に辞書が使えると思うなんて、流石のお前でもツメが甘いな」 合掌。 **** こんな駄目駄目大佐の英語教師は、ぜんぜん弱っちい優男で、 「日明さん、大丈夫? 落ち着いて試験を受ければきちんとできるんだから、ね」 と唯一人の追試者を落ち着かせるんですが、むっすうと膨れた大佐は聞いてません。 辞書持込も、蘭さん一人になったからした特別措置。 大佐が必死に問題用紙と格闘している前で、椅子を反対にして覗き込むわけですよ。 凄い目で睨んでも、ひらりとかわされる。大佐が答えを書くたびに、はぁ、とため息をついたり、ああって声を上げたり。 「……ええっと。辞書使わないの?」 「使えないんだっ。文句があるかぁぁぁぁっ!」 「うーん。じゃあ、今、わからない言葉あるよね。引いてみようか。Sはどこだ?」 「エスなんて言葉は知らんっ」 「―――ゆっくりやろう。慌てなくていいんだからさ」 追試は結局、三時間に及ぶ個人指導になります。 その追試を採点しているとき、それを見た他の先生が、 「ああ。例の問題児がいて大変ですね〜。月末のテストの合計点、それでようやく十点超えましたか? 先生もお可哀想に」 と嫌味をとばすんですが、 「私も初めはこんなものでしたよ。そういう生徒こそ、これからの成長が楽しみですよね」 とか笑って答えてくれる。 それを偶然聞いていた大佐は、茹で蛸状態。 先生が町で襲われているところを蘭さんが助けて急接近―――なんてありがちなネタもいいかもしれない。 「……あははは。 ありがとうというか、恥かしいところ見られたな」 「先生がこんな物騒なところにいると、良い鴨にしか見えないぞ」 「その言い方は酷いよ……」 ……なんか普通にラヴラヴ仕様じゃないかこれ? いつもの大佐より乙女度高いなぁ。 戻る ・ 今の雑記 |