メイドさん 1   
26/06/2006


 結構売れているので知っている方と多いかと思うのですが、仮面のメイドガイ(作・赤井丸歩郎)という漫画があります。
 主人公は巨額の遺産継承者予定の巨乳剣道女子高校生(頭が悪い)で、その子に仕えているのがメイドガイのコガラシです。
 マッチョで仮面つきで戦国武将や剣豪のように逞しい荒くれ武者―――なメイドさんです。何故執事にならないのか不思議なですが、メイドのスカートが異常にぴったりきていて違和感がありません(その時点で凄い異常ですね)。
 常識はなく、行動は無茶苦茶で、奉仕の名を借りてとんでもないことばかりしています。ご奉仕の多くは主人を危機に陥れることばかりなんですが。
 いやまあ、とにかく、その言葉責めがなかなか良いんですよ。

『この俺を選ぶとはいい度胸だご主人
 気に入ったぞ
 オハヨウからオヤスミまでキッチリご奉仕してやるから覚悟するがいい』

『ファブリーズごときで俺の目を欺けるとでも思ったか 浅はかなご主人が!
 …………
 これも洗ってやるからさっさと脱ぐがいい
 この汚れご主人が!』

『贅沢言わずに飲め! 口を開けろこのワガママご主人めが!!
 おのれ、こうなったら身体中の穴という穴から流し込んでくれる!』


 これ、癖になると本当に癖になります(笑)。

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 こんなメイドが日明家に、というか、大佐のメイドにいたら面白いなぁ……と。

 大佐がまだ16歳の乙女で、軍隊に入隊したての頃。
(いろんなコネで零武隊の隊長になっていたとしても、かなり日が浅い。なんせまだ16才)
 大佐は仕事場では横暴ですが、家でも大変横暴で、家隷たちを悩ませるキカンボウな小娘です。
 片づけが苦手で、家事が不得手。洗濯を手伝おうとすると物干し台を壊しちゃうし、廊下を雑巾磨きしようとすれば壁に激突して壁を壊す。
 その度にメイドガイが、
「また壊したのか、この駄目っ子ご主人め!
 いいか。お前に家事が出来たら人はうなぎで空を飛べるっ
 いい加減覚えんかっ」
と優しく(?)注意してくれるんですよ。
 勿論大佐がこんな注意で納得するはずもありません。意地になって、ガイに認められるために色々と家事をやるんですが、その全てが失敗。
 しょぼんとして膝をかかえるなんていいなぁー。そして、その失敗を教授にめそめそと相談していて欲しい。
 最後は、なんかほのぼので終わるのか―――と思いきや、血で血を荒そうな闘争で幕を閉じる。

 *****

 メイドガイは怪しい服装をしているし存在自体も怪しさ百パーセントなんですが、主人の風紀には口煩いんです。一応。

 だから、破廉恥な下着なんて絶対許さない。

 大佐が仕事関係の縁で海外輸入業の商人の妻から西洋寝巻きを貰うんです。
 スケスケのネグリジェ。寝巻きというか、下着かな?
 その妻は本当に善意で、「ちょっと恥かしいけれど、とても涼しいものだから」なんて言って渡してくれるから、捨てられない。でも持っているのも恥かしいから、押入れの奥に厳重にしまっておく。

 で。それが、最悪のタイミングでメイドガイにばれる。

 丸木戸とかが遊びに来ているときとか、いいですね。
「ぬぅぅぅっ。
 まだ生育未発達の頃からこんなスケスケ下着を身に着けようとは、なんたる破廉恥なっ。
 しかも押入れの奥に隠すとは、どこの色情狂高校生男子だっ」
「違ぁぁっ。
 違う、違う誤解だっ! 貰い物だ馬鹿者っ。
 返せぇ、返せぇぇぇぇ―――っ」
そんなこんなで、教授の目の前で戦闘開始。
 教授は呆然と成り行きを見守ってますが、そのうち飽きて帰宅。でもって父親に事の顛末を報告して、丸木戸家は大爆笑。


 ……うーん。一度書いてみたいな……。




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