18/9/2007 書きたいけど時間がないから諦めてお蔵入り中のネタ 1.現激編で記憶喪失(ギャグ) ある朝、激が頭に強いショックを受けて、近年現朗に関するの記憶が消える。 そして、自分が現朗とラブラブで南極の氷河をも溶かすほど暑いカップルだと勘違いしてしまう(笑)。 遠くに現朗が居るとみれば「おーい、マイハニィ〜!」と大声で叫ぶし、 休憩時間中はずっと現朗を抱きしめて「お前って抱きしめてないと、消えてしまいそうでさ」と言い放つし、 何でもかんでも積極的で兄貴的。そんな脳内常春状態の激に、何故か現朗さんだけはメロメロ。 勿論、現朗さん以外の全員の力によって記憶が蘇ります。 というか、全てを仕組んだのは現朗というオチで。 2.真炎編で記憶喪失(シリアス) 紅クラゲというのは、不老不死なんだそうです。 というのも、三ヶ月に一度さなぎに戻り、四十八時間後にまた孵化して新しい生をやり直すんだということで。 ……ええまあ、ここで全てを察していただければそれで。 炎が三ヶ月に一度全て記憶が無くなるという特異体質。 普段が王子すぎる態度なので周囲は気づかない。一部しか知らない。本人も知らない。そして、激と現朗と大佐に関しては記憶があるけれど、真に関しては一切記憶がない。 始まりは、いつも部屋の中で、真がいる。 「お前は?」 「……はじめまして。今日から同じ部隊になる真だ」 休まることのない部隊なので、よく事件があり、戦いを通して炎は真の実力と洞察力の深さに気づく。そして、一人の友人として信頼を置く。 毎日毎日、炎は丁寧に記録をつけていくが、真がそんな無駄な物は止めろという。 そんなある日、真が赤い花を買ってくる。 「花に興味があったとはな」 炎が笑うと。 「……別に」 ぶっきらぼうに言い返す。 赤く次々と咲き誇る花に、まるで俺のように帝王の風格があると炎が評価する。 そして、その花に似合う別の花の苗を持ってきて、真と名づける。 「……一本で十分見事だろうに」 「二つ揃ってこそ炎が引き立つものだろう」 この時点で炎が己の特異体質に気づく。というか、実のところ、三ヶ月の残りの一週間くらいになると、毎回彼はそのことに気づき、そして、忘れられてしまう真のために色々残している。 炎が眠りにつくと、真は日記を読み直して一枚一枚火にくべる。それから全てを初めの状態に戻す。日記に書いてあった楽しかったこと、嬉しかったことを覚えて、また三ヶ月何をしてやろうかと考える。 枯れたはずの花に一輪の蕾が芽吹く。 「お前は?」 と、また掠れた声で呼ばれて、初めに戻る。 ……ん。あれ? ハッピーエンドだ。 3.真炎編で記憶喪失(長編) 大佐と現朗と激とカミヨミが不在のとき、真に呪いがかかる(カミヨミはこの辺の設定が楽でいいなー) 縁遠い人から、どんどん彼に関する記憶が失われていく。 初めは、受付の女性が真をまことと読むのかと尋ねたりする。 部下が白服たちの英雄譚を話している間に、次々と部下の記憶から真の名前が失せていく。 その呪いの存在に気づいた炎は、真には隠して、必死で記憶を留めようと努力する。朝起きたとき忘れてしまわないように、腕やノートに真の名前をたくさんたくさん書く。一心不乱に書き付ける様子。真はそれに気づいていて、そのノートを持って隠してしまう。また、それ以外にも自分に関するものを捨ててしまう。 ある昼下がり、街を二人で歩いていたとき、ある瞬間、炎が立ち止まる。 ああ、来たか、と真は自覚してそのまま足を止めずに通り過ぎる。 炎は何故自分が街へ来たのかという理由がわからずに特秘機関研究所へ戻ってしまう。 真は一人で呪いを解く為に妖を追う。 だが追っているうちに、その妖は陸軍特秘機関研究所(零武隊の本拠地)の中に潜んでいることを直ぐに突き止める。 炎は独自に宿舎の中で異変が起きていることに気づき、独りで行動を始める。 二人の力でなんとか妖を抹殺。 記憶が戻って、炎が真をどぎつく叱る。 「どうしてお前はいつもそうやって途中で努力を放棄するんだっ! 手紙なりなんなり残してくれればもっと楽に始末できたものをっ! 一人で何事も片付けようとするから問題がややこしくなるんだろうっ」 「―――いや、その、だからな、作戦の一つで……」 「言い訳かっ。ほーう。この場で言い訳という手段か。潔くないなーとは思わんでもないが。 ま、良かろう。そこまで心の狭い男ではないからな俺も。 言ってみろ。 聞いてやる」 「俺の記憶を消したい、ということは俺の存在が邪魔だということだから、居なくなれば動きだすだろうと思ってな。結果的には上手くいっただろう」 炎がその発言に激怒すると同時に、扉が開く。 激と現朗が薄く笑って、真の荷物を持っている。 その荷物に真の顔色が変わる。 「遅くなりました。 でも、こちらは終ってしまったみたいですね。今茶羅から話の顛末を聞きましたよ」 「さーて。 真、これなーんだ?」 慌てて駆け寄る真。荷物を放り投げて、炎の手元に見事着地。ばたばたと暴れる真を激と現朗が取り押さえて、その間に中身を見る。 中からは炎が必死に真の名前を書いたノートやら思い出の品やらが出てくる。 どう見ても戦闘用の荷物ではない。 「………………寂しかったのか?」 と、ぼそり。 真は顔を真っ赤にして暴れればよいかと。 |