12/09/2006 例のオリジナルキャラの嵐さんが、蘭に連れられて零武隊の大掃除を任されるという話。もちろん八俣は大反対をするんですが、警視総監にばれるまえに日明大佐が先約してしまうんです。 「どうにも男所帯だと、片づけが苦手でな。 嵐殿が指導してくれればいろいろと良くなると思うのだ。 どうか、頼めないだろうか」 みたいに丁寧に言われてしまって、では一週間だけという約束で零武隊に家政婦協会から派遣されます。八俣家のお手伝いさんとしての仕事はなんかちょうど休暇とか。(適当) で、零武隊に行くんですが。 零武隊、腐海状態。 くさいなんてものじゃない。人が殺せる異臭が各部屋から漂っているんです。 大掃除といってもやる気のない隊員たち。 「えーそーじなんてめんどーい」 「タリィよな」 「んなこと、軍人のすることじゃねえぜ。それにこれ以上綺麗になるもんか」 ……という言葉に、彼女の家政婦魂が刺激されます。行き成り怒り出すのが頑固者の頑固者たる所以。 かくして家政婦嵐の乱が起こるのです。 1.炎の執務室編 「ふっ。掃除などという単純作業、この俺が―――」 「ああっ! なんですかこのピンク色の軍服っ」 「そ、それは洗濯のときの手違いで色移りしてしまって…………っていいから返せっ! 箪笥を開けるなっ!」 「だったら何故さっさと染み抜きしないんですかっ! そうしたらとれるのに! うわぁああ。とれるかな。……いや、とるか。(目がマジ) 別に掃除しなくてもいいですから、仕事くらい終えて下さいよ。軍人が年越しで仕事を残すような無様な真似をするおつもりですか。なんですその机の上の紙の束? あ。変な下着。……これも洗濯。うわっ、これが原因ですか。赤の下着。 色移り激しいから処分でいいですね」 「ちょっと待てぇぇぇ―――っ!」 2.真の武器庫 「……ここは危険なところだ。一般人の立ち入りは遠慮願いたい」 「わかりました。 では、黴駆除だけお願いします。相当蔓延っているようですから。 方法を説明しますので、まずは手袋をつけてください。 〜延々十分中略〜 同じことを全部の倉庫でお願いします。それとここは換気が悪すぎますので、黴の繁殖地にならないよう湿気取りに竹炭の購入をお願いします。では」 「………………すまん。 もう一度説明をしてもらってもいいだろうか」 「はい。 〜延々十五分中略〜 お願いいたします」 「…………嵐殿。貴女は、刀も扱えるし、いつも警視総監の傍におられる。そこで特別に、一般人ではないという許可を出そう。だから」 「結構です。 黴とりくらいご自身の手で出来なければ人として困りますよ」 3.激と現朗のいちゃつき現場 「あっ! お二人の寮のシーツ、全部洗濯しなおしました。 日光には漂白作用があるので、全部外に干しましたから。 これであれだけ染みが多量にあってもなんとかなるかと」 『ええええぇぇぇぇぇぇ―――っ!』 最終的には日明大佐も土下座して家に戻って頂くとか頂かないとか。 嵐さんの、 「また今度、掃除に来ます」 という言葉に、男たちが震え上がってくれれば良いです。 |