26/06/2006 先日までのメイドねたは『家政婦シリーズ』の伏線だったり違ったり。 さて。触手です。いよいよ触手です。 以下GF『私の救世主さま』のネタバレになります(?)……たぶん。 先月・今月となぜかGFの『私の救世主さま』では正統派触手プレイが進行中です。触手大好きでGFお持ちの方にはお勧めです。 この話はあまり読んでないので詳しいストーリーがわからないのですが(そもそも主人公が誰なのかわかってない)、これGFっ子にはきつくないんですか? とか、少年誌としてもう無理でしょとかいろいろツッコミはありますが、『触手はいい』と再確認させて頂けるお話ではないか、と。 しかも、漫画家さんが正統派を描かれると、本当イイね! 触手の這いずりまわる様子、ぬめっとした感じ、服の隙間から体の奥へと侵入する雰囲気、女の子の羞恥と嫌悪の表情。触手に対応してたゆたう胸。悶える表情、大事なポイントです。 まあそんなこんなで(他の柴田亜美二次創作者様のブログを読んだというのもかなり大きい要因)触手脳が刺激されて、右脳の四分の一が触手脳として稼動中。人間の脳の六割は使われてないんだから、こういうときこそ動かないといけませんね。 つーか、零武隊任務は妖怪退治なんだから、触手の餌食はお約束というよりもはやノルマでしょう。(おい) 攻め攻めな毒丸が泣きじゃくりながら「やだ……嫌ぁら」と、手で空をかいているシーンとか。 激が荒い息を吐きながら必死に口をつぐんでいる顔とか。 炎が四肢を拘束されて嫌悪の表情で抗っているところに、ゆっくりと一本太めの触手が顔の辺りを嘗め回して、それに恐怖して怯えている表情とか。 …………はぁ。可愛いなぁ(←腐ってる) こうやってまったり犯される話も好き。相手が人間じゃないだけにプライド傷つく様とかが大好きです。 でも実際、触手の話を書ききるって結構難しいんですよねぇ……。 同時進行で沢山の『手』が『体の各部』を触るので、責める物の動きの表現がやたら説明口調になってしまったり、快楽と嫌悪感の危いバランスという感情を効果的に書き切れずぐだぐだになったり。上手い方を読むと惚れ惚れします。 ***** 触手といって、天使禁猟区のメガネ(名前忘れた)を思い出す方おられるでしょうか。 主人公の双子の天使に仕えていて、一時期触手になって棺桶に引きこもります。触手になって思考能力もほとんどなくなっても主である天使をずっと想っており、また主も、その天使のことを想い続けていたようなそんな話だったと思います。 まあこんな前置きから導かれるのは――― 恋人が御霊に取り憑かれておかしくなっちゃたネタ。(シリアス) 真炎前提で真がおかしくなってもいいんですが、ここはあえて現激前提で現朗版で妄想させて下さい。 もともと相手が危険すぎるものを扱う零武隊ですから、死を常に覚悟しているんですよ。その任務も、零武隊ほぼ全員が出撃して、綿密に計画を練っていくのですが、相手が未知だったんです(御霊にしては、変形レベルが高いとか攻撃力が半端ないとか)。 なんとか追い詰めてカミヨミをするんですが、ヨミをしている最中で暴れだす。菊理に向かって手を伸ばすのを斬るために現朗が飛び出るのですが、その瞬間誰にも予想し得ない動きを御霊がとり、菊理の糸ごと現朗の体に入り込んでしまいます。 御霊に憑かれるのではなく、御霊に取り込まれる。しかし御霊も現朗に取り込まれる。 直径50センチくらいの球状になってふこふこ浮いていますが、その中では現朗と御霊の精神的なバトルが繰り広げられています。玄武の尻尾みたいな。 激や炎、真、大佐は直ぐに刀を抜いてその球体に斬りかかるのですが、近くまで来ると現朗の声が―――必死で御霊と戦う声が聞こえてきて、激は三人の攻撃から球を守るために遠くへはじき、それを奪って逃げ出します。 後ろから零武隊の人々が追ってくるのはわかっているんですが、足が止まらない、涙が止まらない。現朗もそれに気づいて激を慮って『モドレ』『モドレ』っていうんですが、そのわずかな声を聞いてしまうと走らずにはいられない。 真が大振りの刀で彼の逃げる道を塞ぐんですが、 「激。落ち着けっ。 ……いいか、今ならば大佐も赦して下さる。さあ、それを渡せ」 「……えるんだ」 「渡すんだ。激」 「現朗の、声が、聞こえるんだぁぁぁぁ―――っ」 って本気モードで戦いを挑んで何とか真から逃げることができまます。 全力疾走で逃げた結果、どうにか追っ手をまく。其の頃にはあたりも暗くなっており、雨が降り始めます。雨の中、球を抱えて、とぼとぼと山道を歩く。脳に直接響くような声で、現朗の片言の言葉が聞こえる。 モドレ。 オレハ、ムリダカラ。 モドッテクレ。 イトガ、キレタラ、オワリダ。 そして時折、御霊と必死に戦う苦痛の悲鳴。 少し広くなった丘で、激は疲れでぺたんとすわりこむ。ぎゅっと胸で球を抱えて――― 「……してる……愛してる。 お前だけを、愛しているよ」 うわ言の様に繰り返していると、球が急に震えだして、胸の中から飛び出して宙に浮く。ふわふわと浮いているそれから、一本、二本と肉色の、決して綺麗とはいえない触手が出てくる。 遠慮がちに激の靴のあたりを這っていると、激がひしっと握り締める。 それを、涙を零しながら愛しそうに頬摺りし始める。雨で体温が奪われ、顔は冷たく微かに震えているんですが、激はそこから動こうとしないで握り締めているんです。 すると球から何十本も触手が出てきて、ふわりと男を包み込む。 始めは激もびくびくしているんですが、頬の撫でる感じとか、手順とか、香りとかが現朗とまったく同じで、目を瞑って逆に身を任せてしまう。 日の出が出る頃には雨が上がっていて。 触手が全部引くと、夢現の表情をした激(着衣済)が現れる。少し元気の出た彼は、球を持ち上げてわずかに微笑む。 暗くてわからなかった地形がわかると、また激はそれを持って走り出す。 でも、いくらも経たないうちに、大佐の敷いた包囲網に見事に捕まってしまいます。 「渡せ」 大佐は淡々と激の目の前に立ち、そう宣告します。抜刀済みです。 「…………どうにか、なりませんか」 「…………どうにもならん。 御霊に憑かれた者の末路は同じだ。変わらん」 「でもっ! 一晩、一晩持ったっ。普通じゃないっ。同じじゃないはずだっ!」 「カミヨミの糸を飲み込んで憑かれたからだろう。 ―――だが、糸の欠片だけでは持つまい。それはお前も、現朗もわかっているはずだ」 現朗、という言葉に、びくっと激の肩がはねる。 問答は無用とばかりに、蘭の殺気が膨れ上がる。 大佐の意思が固いと知ると、激は左の脇にかかえたまま、棒の構えをとる。 激しい撃ち合い。達人レベルの技量に他の人々は手出しは出来ません。しかしいくら精神が研ぎ澄まされていても、左手に球を抱える激は不利。次第に劣勢になります。 そして。 追い詰められた青年は、捨て身の構えをとる。致命傷を狙わない限り両者相打ちになる構えなので、蘭は逃げることも防ぐこともできません。ただ、激の急所を狙うしかない。激は激で、自分の命を差し出すしかない。 激が動いた瞬間、『現朗』が飛び出し、それを大佐が一刀両断します。 激の一撃は大佐の肩にきまります。 しかしその前で、ばらばらと肉塊は崩壊していく。大佐が斬った瞬間、カミヨミの糸が切れ、現朗に完全な死が訪れます。 地に落ちた『現朗であったもの』をかき集めながら。 天も震わせるような、慟哭。 ***** うーむ。触手というネタがぜんぜん活かしてない上に、普通すぎるなこの話…………。いいオチが思いついたらちょっと書いてみたいですが、触手難しいんだよなぁ……。 |