8月号綴り


 ええと。カミヨミとはまったく関係ないことですが。

 ―――おまけのファイルが怖っ!

 ……はい。心の叫びがいえてすっきりしました。おまけは親族に譲るとして、以下いつものとおりカミヨミ感想です。今回は前回同様カミヨミの話が暗いので、原作のしっとり感を失いたくない方はご覧にならないほうが良いかと思います。


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 まずその、あの、あう。
 三浦さん、さようなら……です。(天馬は急所を外したのね……余裕ねぼっちゃん。いやもう、先月の時点で亡くなったと思い込んでましたが。素直すぎる読者ですみません)
 殺した動機がやっぱり三木君だった……というのが、何度思い返しても非常に切ないです。
 いっそ三木の記憶ごと忘れてしまえば、楽だったろうに。自分の話のせいで三木を殺したという罪悪感もなく。ただ与えられた指令を遂行し。存在理由と居場所をくれた和尚を殺すこともなかった。
 三木への思慕と徳恩寺への忠誠、二つの『愛』を天秤にかけて、その両方ともを失った彼の行動があまりに人間らしくて苦しいです。なんで人ではないモノになれなかったのかな……。


 予想はしていましたが、やはり三浦さんの少年時代は悲しいですね。父親に怒鳴られたときの無表情の横顔が胸をうちました。でも多分、あの後のほうが苦しいだろうとなんとなく思います。
 怒鳴ることもなくなり、理性が溶け出して、次第に正気を失っていく両親。生きる屍となっていく兄弟。楼さんは殴られたり食事がなくても体が変わっているからへこたれないのに、家族はただの人だからどんどん衰弱していく。母から乳が出なくなり泣き出す乳飲み子の悲鳴が、次第に弱っていく。

 ―――それをただ見ているだけしかできない、もどかしさ。

 そして、谷に落ちたとき、自分だけが生き残ってしまった絶望感。

 三木を想う気持ちを通すには、三浦さんは当時は力がなさ過ぎたんだなぁ。逆に三木は、自分の存在がどれだけ重要なのかわかっていなかった。
 「大きくなったなぁ……」とか。そういう普通の台詞は胸にぐっときました。

 だーかーらー。
 お前らは素直に零武隊に入ってしまえばよかったんだよ!
 うう……駄目だぁ、こういう設定弱いや……
 ただあの二人に関しては、死者で語れたとしても成仏はできないと思います。二人とも行く先が違い過ぎる。
 でも、三木が三浦さんの責苦が終わるその時までずっと極楽への道の途中で待ってていてくれればいいよぉー。

(でもって、そこに菊理姫とか、義経ズとかわらわら居たりとか。
 瑠璃男パパと瑠璃男ママも当然っ!
 ママに至っては、地獄の閻魔大王脅して一緒に極楽行きにさせたよ。きっと。いやもしかしたら、閻魔大王も腐女子でそのコネでいろいろとあったりとかでもイイ感じです。地獄の沙汰も萌次第っ!

 「剣士受の48手を完成させたら地獄は免除してやるわ(閻魔)」
 「ふふふ……そんな容易いことを。
  剣士受けだけをとりましたら、私、表の48手と裏の48手、外法の3手、しめて99手はいけますのよ」

 とかね。(元ねた・おしとね天繕)
 そして泣きじゃくるパパを土台に解説したりとかさ。
 「俺を、斬ったのに……のにぃ…………
  ……っひく…………
  じ、地獄まで、きやがって……っぐす……この女ぁ……」
 「あらあら。
  少し見ないうちにお口が悪くなりましたわね。
  瑠璃男がいないからといて躾は容赦しませんよ」
 「や……嫌だぁ……やめて……
  ……やめてくれぇぇっ」
              …………強制終了。
              つーか上の部分の感想台無しだぁ)


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 まーるーきーどーがー働いてるよぉー!
 やっぱり仕込み鎧とか作っている場合じゃなかったか。
 教授ってむしろ裏のリーダーじゃないのかと思えるほどの働きっぷりに、後方支援担当だったことを一瞬忘れかけてしまいそうです。

 3頁目で悪い顔してるよ…………ラブっ!

 メガネで色気出せとかいってすみませんでした。その悪人面だけで私の小さな胸は三日間満たされっぱなしで脳内麻薬放出され続けます(……死ぬってそれ)。
 それにしても、良かった。自分たちが狂気で走っているところを自覚してくれていてヨカッタァ。
 これで教授が、もし、「研究を狂気の産物しにてはならないんだ。それが科学者だよ、徳恩寺さん……。僕は貴方の様にはならない!」とか目をきらきらさせながら(DEATH NOTEの一時期の記憶喪失中の月のように)いったら私は臍で茶を沸かしてましたっ!
 大丈夫、人体改造に手を貸していて被験者の承諾を取っているっていう点で貴方、五十歩百歩だから。
 でも七夕でお星様に願いたいな☆的希望としては、丸木戸パパはもっと悪人であって欲しいのです。
 人の秘密をこっそり覗き見してべらべら喋る位の悪人で。

「たっちゃんはオネショ癖が治らなくてねー。
 パパは心配だったよ」
「日明大佐ぁ……あの娘は昔は手癖が悪くて悪くて。毎日人の家の冷蔵庫を荒らしておったわ」
「今だって立派な振りをしているが、二人で零武隊の一室を秘密基地にして遊んでいるんだぞ。
 いつまで経っても幼児性が治らなくて……。
 え? 秘密基地で何をしているかって?
 全身タイツを着て、正義の味方ごっこをやっているんだよ。おやおや、知らなかったのかい。それはまずいねぇ、一応これは秘密という約束だったんだ」

 ―――なーんて零武隊で零にして安心しきっていたネタを、瑠璃男、帝月、天馬の前でぺらぺらぺらぺら〜と語ってくれたらいいです。
 その後、瑠璃男がオネショ教授とか日明タイツとか大声で言って爆笑(して二人の軍人にぼこられる)。
 天馬は家に帰った後で大佐を延々数時間説き伏せてたりとか。

 パパが愛しいよーっ!(ツンデレの基本はツンが8割ですか? 笑)


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 なんかあの、ドラム缶っぽいものがでてますが、実はあの時代ドラム缶はないそうなので(http://www.nisshin-yoki.co.jp/rekisi/rekisi.htm)ドラム缶(仮称)風呂について。
 私はあの素材を青竹だと思ってますが、
   1 青竹にしてはでかすぎるだろうが。
   2 ドラム缶は零武隊が作ったけど、その歴史を零にしたってことで良くね?

 という天の声(=横からのツッコミ)が聞こえてきます。(GFのおまけを貰ったんだから静かにしていて下さいな、親族よ)
 一斗缶(石油缶、五ガロン缶、18リットル缶)の方(http://www.canhouse.co.jp/about18_01.html)は1900年にもあったみたいだけど、酸系のが入るのかにゃーと素朴な疑問が……。
 そうか。あれもやっぱり、丸木戸教授の素敵発明品かな。
 『なんでもガロン缶』
 とか可愛い名前で、どんな薬品もはいるガロン缶発明してくれたのかな。

 「あれ? 教授、この缶に入っているのは薬品ではありませんっ」
 「……え。
  うわっ。これ大佐の水筒じゃないですか。まーたこっそり甘い紅茶飲んであの人は……」

 同じ頃、自分の持ってきた水筒に入っているのが甘くなくて、すごく不機嫌に大佐がなってたり(不機嫌とかの問題ではないが)。平素から大佐が自分の『水筒』に口つけて平気でがぶ飲みしている姿を見て、部下たちががん引きしているといいです。
 話が逸れました。
 ……ええと、あのドラム缶(仮称)風呂。
 零武隊の冷酷さを思う前に、換気に気をつけてねと声をかけるその前に……悶絶しました。
 GFを持ったままゴロゴロ。そして龍ちゃんのラブい顔でワタワタしましたがそれはおいといて。
 なぜか、かーなーりーツボった。多分素敵発明系に弱いんです、ごめんなさい。
 個人的には、

 大霊砲(注連縄が好き)<<(越えられない壁・というか今修理中だし)<<ドラム缶(仮称)風呂<丸木戸教授の仕込み鎧(今のところ最高峰)

 が活躍して欲しいくらいに順位を上げています。
 なんでかなぁ。あれをわざわざ『風呂』というからかなぁー。
 ああでも、零武隊の独身寮のお風呂にあの危険な薬を入れて罠に仕掛けようとする上官とかいてくれると嬉しいです。

「鉄男ぉぉ! まぁた大佐が風呂を濃硫酸に切り替えやがったよぉぉ。
 三日ぶりだったのにひでーよー」
「……あれは炎殿がなさったことだ。今真殿が問い詰めておられる。
 湯船が傷むというのに、なぜ繰り返すのやら……」
「あの悪戯、一番にやり始めた大佐に修理代請求しようぜっ!
 つーか、迷惑かける規模を考えて行動してくれよ。それにあんな異臭が漂っていたら誰も引っかかるわけないのにさっ!」
「………………実は激殿が一番風呂に入りたいあまり挑戦なさったそうだ」
「嘘ぉん」

 お馬鹿な激に愛を!(ごめんなさいっ)


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 いつになったら天馬君と警視総監の『ラブラブ温泉旅行。新婚さんは蜜の味。人気のない混浴の露天風呂で行われた愛の交歓』が始まるんですか!?
 もう待ちきれませんっ!
 ……と。
 無駄に叫んでみたり。
 ちょっと感想というのには本当おこがましい内容になってしまって、すみませんでした。お読みくださった方、本当にありがとうございました。

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