7月号感想


 オンリーイベントの前にどうやってGFを購入しようか考えてイベント会場周辺に本屋がないか調べてましたが、よく考えてみれば18日が日曜日なら発売日17日じゃん! と気づき現在手元にGFがあってほくほくです。
 ちらっと見たんですが、なんか今月号のガンガンって異常に厚くないですか……? 
 ガンガンってこんな厚さあったかなぁ。それともまた巨大化を狙っているのか……ゼロサムくらい厚くなったら流石に二冊に分化とかしたほうがいいかと思うんですけど……。


 なんて不思議前置きはさておいて、
 嗚呼……とうとう、来ましたね。この結論に。この終わりに。
 わかっては、いましたよ。予想もしていました。三巻くらいから、もはや彼の死は避けられないもののようでしたらか。
 でも、まあやはり重いです。
 三浦さんがあんなにも平助を慕っていたのがちょっと意外でしたが、よく考えてみれば天狗の里から戻って、親にも村にも捨てられていたときに唯一慕っていてくれた子なんですよね。唯一自分を人として見ていてくれた子。彼を失ったからこそ執拗に『人ではない』と繰り返したのでしょうか。
 人工的天狗の里に行っても彼のことは忘れなかったんでしょう……。
 彼の死を知ったときから、つまり、あの木に晒されたの写真をみたときから、どれだけ胸が痛んだのか。
 自分が話した天狗の話で、三木が死んでしまった罪悪感。
 ―――三浦さんには、育て親たる徳恩寺さんをも裏切る十分な理由だったのかなぁ……。徳恩寺さんの死に方、咎隠しが愛宕山麓の村のと一緒だから三浦さんの手によると思うんですが、となると、彼を殺して、もはや帝を攫う理由がないのに帝の下に行き、そして天馬に殺された。やはり死にに来た、と考えるのが妥当でしょうか。
 いい死に方かどうかはわからないけれど、冥府で三木に遭っていれば良いなぁ―――とかしみじみ思っています。




 ******

 はい。
 てなわけで、今回話が三浦さんの死だったので、暗い感じじゃなきゃ駄目だろとか不謹慎なのも大概にしろよとかわずかな理性が叫んだので、始めだけ暗くしました。以下、まだ精神的に立ち直れてない方には『こぉの不謹慎めっ』と怒られそうな内容が続くので、ハイ、先に謝ります。御免なさい。ええと、たぶん読まないほうがいいです。

 と、言いますか、ね。

 こんな零武隊が大活躍していて萌えるなっていうのは無理っ!(断言)

 なんですかこれはっ?
 盆暮れ正月バレンタインデーとハロウィンとクリスマスと旧正月が一遍に来たのか!? ついでに春分と秋分同時に来たのかよっ!(無理だよ)
 数ヶ月、いや半年ぶりの零武隊の活躍ですよっ。君ら存在ごと零にしたんじゃないかって死ぬほど心配したよっ。

 今献血行ったら400CC5分で出し切る自信がありますっ。そのくらい血圧上がってるっ。
 てなわけで愛に比例して鬱陶しさ爆発気味ですが、もはや夢心地なのでまともな判断出来てません。
 世界征服と世界政府は一字違いだよね、という友人のメールに答える気なんてさらさら起こりませんともっ!


1.丸木戸パパん

 丸木戸パパは博士だよっ!
 ―――と読んだときに、どこの大学の博士号だよとか、また教授と同じで身分詐称じゃないのとか思った疑り深い方、大丈夫です。ちゃんと調べておきました。(え? そもそも疑わない?)
 開成学校と昌平学校と医学校が大学校に統合されたのが1869年、そして東京大学が設立されたのが1877年。つまり、パパの年齢から考えて大学にいっているはずがない。
 つまり博士の意味は博士号取得者のことではなく、『明治初年、大学生の教授、国史の修撰、洋書の翻訳、疾病の治療をつかさどった奏任官(奏任官=旧制の官吏の身分の一。三等以下の高等官の称)』(以上、広辞苑第五版)の方なんでしょう。
 …って、パパに疾病の治療をやらせてたのか。なんて度胸のある政府だ。
 どちらかというと、素敵病原菌を作って培養して散布しそうな御仁に見えるんですけどね。犯罪者っぽいよね。


 しっかしパパのお色気は相変わらず不在で鼻に血が行きそうで痛かったです。
 まあ今月号はのっけからパパがでるとわかっていたし、きっとパパはカラーに違いないと夢をみていたくらいですから、パパの色気耐性をきちんとつけて読んでいたんですけどね。
 龍っちゃんはまだ色気がたりません。
 眼鏡をもっと有効活用してくれ。


 でも気になっていた博士のお茶、誰も飲まなかったですね……。うむむむ、絶対天馬が飲むと思ったんだけどな。教授に一言で流されてしまったし。
 いや待てよ。あの後に飲んだのかも。
 個人的には、瑠璃男が飲まされたらいいと思うんですよね。

「そういえば今回は色々大変だったな。
 お前は刀を手放せといっても手放さないし、だから御霊はとり憑くし、御霊のせいで福島中将を逃すし。
 ……いや待てよ? そもそもお前がおめおめと攫われなければ、帝月と俺がいちいち京都まで行くこともなかったし、帝月に危険な目に遭わせる必要もなかったよな。八俣さんにセクハラされることもなかったし、飛天坊殿のお食事を俺が作ってやる必要もなかった。
 ―――なぁ? 瑠璃男。
 お前の忠義とやら、疑わしくなっているとは思わないかい?」

にこっと微笑む天馬の手には、素敵☆茶の入ったカップ。(天馬はどS設定を採用しております)
 後ろには冷徹な目でみまもる帝月坊ちゃま。
 逃げられないし断れない瑠璃男は、震える手でそのカップを受け取っちゃうわけですよ。そして全員が見守る間、ずっとカップの中を覗いているんですが、その匂の異臭っぷりとお茶とは思えないほどの粘りっぽさに顔が真っ青。
 でも天馬は容赦ない。
「飲まないつもりなのか?」
とか敢えて尋ねてくる。
 意を決して飲むと、これがもう、死ぬほど不味い。そして苦い。
 喩えるなら海草を煮込んだ味に昆布の素(化学調味料)をひっかけて、しかもコーヒーを煮詰めてにんにくをいれたような―――もはやお茶とは別ものなんですよ。
 一瞬、うげぇっとか戻そうとするんですが、それを許す帝月と天馬じゃない! 帝月なんてにこにこと笑いながら視線を絶対そらさないうえ、出入り口をふさいでいるんですよ。
 泪だ目になりながら無言で震える瑠璃男。
 可愛くありませんかね?


 帝月さんの台詞の「徳恩寺家の公家の云々……」ってどういういことなんでしょうかね。
 わからないから、ちょっと他の感想サイト巡って考えます。多くの感想サイト様は読みが凄いですので、いつも感動と尊敬と冷静な気持ちを持って読ませてもらっています。幾人かの方は『福島⇔徳恩寺入れ替わり説』が先月の時点で読んでしたし。神読みだぁっ
 まあ。
 だいたい1頁目(515)から
「君が日明大佐のご子息か―――」
の一言を呼んだとき、この瞬間パパは思いっきり瑠璃男のほう見てたんだろうなーと勝手に妄想している時点で、きちんと読んでないじゃないかと少し反省しますよ。だから二三度読み直しているんですけどねー……何故か妄想が別方向に走って集中できないんですよ。
「あの、丸木戸博士。
 も、申し訳ございません。
 日明蘭の息子は、その、私です。こちらは私の友人の瑠璃男です」
天馬がおずおずと言うと、パパ吃驚。
「どぐはっ!?
 な、何ぃぃっ? まさか、君、養子だったのかい」
「あー。説明するのも面倒ですが、正真正銘大佐のお腹から生まれてきたのが、この天馬君ですよ。わかります。不思議ですよね。私も遺伝子とか全部調べたんですけれど、これが逆に不審に感じるくらい全く不審な点がないんですよ。おかしいですよね」
「見せてみろっ。
 ……ふむふむ。ほう、確かにないな。待てよ、ちょっとここ、調べ直したほうがいいのではないか? ほら」
「え? どれどれ」
「いえっ。本当に私は母の子ですからっ。母もそう仰ってますから」
みたいにずるずると妄想が続くわけですが、ここらへんで打ち止め。


2.偽近衛兵のお馬さん

 近衛兵と聞くだけで胸がきゅんきゅんしましたが、それはさておき、彼らの乗っている馬が短足で可愛いっすね。日本の馬、という感じ。サラブレッドは足がひょろっとしてかっこよ過ぎるので、風情が足りない。


3.零武隊ズ

 きゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ―――っ!(八俣氏の三分の一くらいの悲鳴)

 な、な、な、な、なにっ!? 世界が薔薇色どころじゃない。トリップし過ぎて鼻が痛いヨ!(やたらリアルな喩えですが、薬物は違法です)
 零武隊、強いじゃないですか。
 嘘っ。知らなかった。  というか、実力疑ってました、ゴメンっ。
 ぶっちゃけ弱いと思ってました、ゴメンナサイっ。
(切腹)

 まず毒丸がさらさらヘアーを目の仇にしていたのにも驚きましたが、
 それに対する現朗のツッコミどうよ。

 おまえも鬱陶しい長髪だ。

 …………あんた今、大佐と炎と激を敵に回したよ。
 まあ現朗さんの場合、炎と激に対しては差別当然贔屓上等な方ですから、
「炎様の御髪? 嗚呼、あのすばらしい赤の糸か。
 神が作ったとはいえ、まったくいつ見ても心引かれる長髪だとは思わんか。
 一本一本の透き通るような赤の色も素晴らしいが、あの髪型も喩えようない出来だ。本当に炎様はもはやどこへ行かれるのやら―――」
と恍惚とした表情で語ってしまうんですよ。
毒丸は後で『贔屓だぁぁぁぁ』って鉄男に泣きつけばいいんだ。毒鉄については後で。

 にしても、534頁の三人は本当にカッコいい!

 激がこんなカッコいいの、ジバク以来だと思っちまったよ。
 現朗がこんな攻め攻めしいのもまた同様。
 毒丸は戦闘シーンが案外多いんですよね。実は。


 てか、全くストーリーには関係のない小さな小ネタなんですが、

 『丸木戸教授の仕込み鎧』

 の一言で爆笑した方……いませんか?(おろおろ) 個人的にかなりツボッたのですが。
 だって、だって仕込み鎧ですよ。
 鎧、仕込めるかよっ!(バン)
 鎖帷子着込むのと違うんだから、仕込めねーよっ。
 それともあれか、鎧の胸元部分をえぐると偽血が噴出す仕込みがあるから仕込み鎧ってか。それこそどない仕込むんじゃぁぁぁっ!
 まあ、こんな素敵グッズは使うしかないですね。
 零武隊レンジャーでは絶対登場させたい一品です(あのパラレルネタをまだ書く気)。


4.姫君疑惑
  「さあどうぞ お手を―…」
  「お迎えご苦労、三浦中将…
   さあどうぞ………首を出せ!」
  「はは…
   帝じゃなくて姫君でしたか」

の会話。80000萌。いやプライスレス。買えるものだから現金で買ったけど。
 普通の人なら、きっと鬼子母神とか鬼とか予算つぶしとか穀潰しとかいうと思うんですよ。
 それが姫君って……姫君ってさーっ!
 もう最高。それに姫君と呼ばれても頬を赤らめたり恥ずかしがったりしないで、悪い顔している大佐も最高。人間の心のない奴だ。全く。
 三浦と大佐のこの素敵関係はなんですか。
 とか、問いかけた次の瞬間には、二人の関係を勝手に予想していたんですが。
    1.戦友 
    2.同族嫌悪の仲の良い腐れ縁 
    3.一人の女を取り合った仲(あれ三蘭は?)。
 個人的には3が、3がオススメです。できれば団子屋の看板娘で、二人の目当ては団子のレシピとかね。看板娘を使って秘伝のたれを盗ませようとして八俣と元帥に叱られたり……(笑)。2はもきゃもきゃしそう(笑)

 にしても、三浦さんの大佐にしか見せない心底嫌そーな顔がイイっ。
 そして、「狩れ」と命令するときの嬉しそうな悪人笑みがとてもイイっっ(バンバン)


 姫君という言葉について、後できっと部下どもの間で論争が起こると思いますよ。
 激と毒丸は
「いいじゃん。大佐だって可愛いところが微かにある可能性は否定できないんだから、姫君と呼ばれたってさ」
 真と現朗は
「大佐のような仕事放棄逃走種族が姫などと呼ばれることそのものが世界の摂理に反している。全く不快だっ! 姫君という言葉へのきちんとした謝罪を求めるっ」
 炎は
「なあ、爆。帝王と覇王、どちらが俺に相応しいと思うか? 個人的には覇道と王道を極めたという意味で覇王も捨てがたいのだが、一国の主という器を超え天子として認められたという意味で帝王がいいかと考えている」
 とか喧々諤々。
 大佐姫君いいじゃん派姫君断固反対きちんとした謝罪を求める派に真っ二つ(一人除く)。
 結局全員ばれて、大佐の刀の露となるんですけどね。


5.三浦中将と三木
 三浦さん強かったなぁ、色々な意味で。ただちょっと切なかった。
 必死に『人間を超えた』とか『人ではない』とか言っているのがとにかく痛々しい。
 「どうしてそんなに純粋でいられるんだい?」の笑みは反則だろ(547)。
 なんか可哀想で可哀想で胸が痛みました。


 てかさ。
 そんな大事なら三木攫って零武隊に逃げ込んじゃえよっ。
 そうすれば良かったんだよっ。
 三木君が毒丸とかに苛められて(稽古なんですが、ちょっと揶揄ってやろうとして少しやり過ぎ気味くらい)いると、にこっと笑いながらやってくるんですよ。壮絶な笑みで。
「平助。また泣いているのかい?
 全く駄目だなぁ」
「な、ないて……ぐすっ……なんか、いない……よぉ……
 兄ちゃんみたいに、強くなるんだい……」
軽く慰めたあと、毒丸を裏に連れて行ってぼこぼこですよ。ぼっこぼこ。それを知った鉄男(毒丸保護者)が頭を下げてくれればいい。

 平助が天馬と仲良しになって、三浦が妬いたりとかね。
 でも逆に、平助は兄ちゃんが蘭さんとつきあっていると勘違いしていて、凄い変な遠慮したり。天馬に誘われて皆で動物園行こうとするんだけれども、なんとか三浦と蘭さんの二人きりの時間を作ろうとしてくれるんですよ。三浦も平助の勘違いがわかっているから無下に出来ない。苦笑してつきあってくれる。
 …………甘っ。

 ―――いや、こんな腐ったこと書いてますが、ちゃんと痛んだんですよ。
 本当ですってば(汗
 あと天馬の『人殺しだけど純粋』というのは、カミヨミの中に流れる一つの矛盾というか、恐怖のような感じがしたんだけど……まあいいや。
 大佐も薄々気づいているしね。


6.毒鉄
 三浦中将語りを差し置いて、トリを奪ったのは毒鉄だったりします。
 最近素敵で無敵な毒鉄サイトまわってほくほくなんですよ。
 鉄男が口を開いただけでエロく感じているあたりがもう終わってる。


 今回の戦闘後、予想される毒鉄ネタ。
 「鉄男が壊れたぁぁぁぁぁぁ―――っ」
って、鉄男以上に錯乱してわんわん泣き出す毒丸。(別に鉄男が壊れたわけではない)
 泣きながら這いつくばって部品を必死に集めるんですよ。泪でよく見えない地面から、一生懸命ひとつずつ部品を集める様に、他の人々(特に大佐とか)はちっとも感銘を受けないどころか引いているんですが(酷)、鉄男は優しく微笑んで。
「全くおぬしは……」
 とかいいながら、四つん這いになっている青年を、後ろから、左手でひょいっと抱き上げるんですよ。
 そして肩に乗せる。
 オロオロした毒丸は始めは不安そうな顔をしているんですが、
「て、鉄男、大丈夫…………?
 ……痛くないの?」
鼻水たらしてぐちゃぐちゃになっている毒丸を、安心させるために、含めるようにゆっくりと語る。
「後で教授になんとかして頂ければ大丈夫だ。
 それより、これでは何かと不便になりそうだ。
 帝都に戻るまで周囲に迷惑をかけることになる。頼んでもいいか?」
「任せてよっ!」
とかここまで書いているが、あくまで毒鉄推奨
 おっかしいなー。
 GはGロドでもGハレでもGマカでも(まあ逆でも)いいんですが、なぜか毒鉄ヒエラルキーは崩せない不思議があります。


 でもまあ、今回鉄男の腕が壊れたんでホントどうなるか色々邪妄想しますね。
 つーか教授とかが直そうとしているのを、逐一毒丸が邪魔をしてくれるといい。
 あと無駄に看護とかして、逆に大迷惑をかけてくれるといい。
 最後には大佐直々に『お前、鉄男が健康になるまで独房で篭ってろ』と命令されてほしいです☆


 ******

 愛に比例していつものとおり長くなってしまいました。たははは。
 零武隊があまりにかっこよかったので、コピーしてお守り袋にいれとこうとか頭の悪いことを考えていますが、明日はオンリーなので早く寝ます。……あ。もう今日か。
 いつもながら、ここまでお読みくださった方々、本当にありがとうございました。あと感想を下さった方、本当にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。


back